My letter 〜君の未来に〜
扉を開けた先に見えた光景に私は目を見張った。
だってそこには、床で胸を押さえて痛みに耐えている雫の姿があったから。
「雫⁉︎大丈夫⁉︎ねぇ雫‼︎雫‼︎」
「い、ろ?なん、で?」
途切れ途切れの言葉で私に問う。
「ガーベラも動かされてないのに雫が出て来ないから‼︎今救急車呼ぶから‼︎」
携帯で救急車を呼んでから5分くらいで到着し、雫が担架で運ばれた。
「付き添いはどうされますか?」
救急隊員に問われた私は迷うことなく、
「私が行きます‼︎」
と言った。