My letter 〜君の未来に〜
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彩葉が話してくれたこと、それは、彩葉が今までずっと1人で抱えてきたこと。
彩葉はずっと、後悔していたんだ。
「…私は、医者にならなきゃいけないの。
絶対に…雫を、守らないといけないの…」
涙を流しながら、彩葉は全てを話してくれた。
それを、全部受け入れようと思う。
「ねぇ、雫くん?って子………今は?」
「まだ、あの日から……戻ってない…」
「そっか…もうひとつだけ、いい?」
「うん…」
「雫くんって、どこの病院にいるの?」
「北町病院、それがどうかしたの?」
これは彩葉と彼の両親の了承がなければできないことだけど、それでも、やってみる価値はある。
「提案、ね?これは彼の両親にも話して見てほしいんだけど………彼、雫くんをこの病院に、転院するっていうのなんだけど…」
「え?」