My letter 〜君の未来に〜
「直人、すごくいい表情をしてる。
いきいきとしていて、人のための力になろうとしている。私は彼を受け入れようと思う。ただ、ひとつ問題があってな。」
「それは?」
受け入れてくれるなら何でもいい。
「今、ウチの病院のICUが埋まっているんだよ。長期型になるとねぇ…」
「それなら提案があります。」
俺はすかさず提案した。いや、これも海実の提案だけど。
「今、清水 海実が入院しているICUを2人部屋にするということです。あの部屋はICUの中でも1番広い病室ですので、ベットを移動できると思います。」
俺は祈るような思いで頭を下げた。
「それは彼女の意見か?」
「あ、はい。」
「いい意見だ。それを取り入れて、直ちに患者を受け入れる準備を始めよう。」