My letter 〜君の未来に〜
みんながいるから
自分の病室で1人、本を読んでいると直人くんがものすごい勢いで病室に入ってきた。
「海実!じいちゃんが受け入れてくれるって!
病室はこの部屋にベットを入れるかたちなんだけど。」
すごく驚いたけど、すごく嬉しかった。
「ホント⁉︎ありがとう!」
「いいんだ。早く彩葉ちゃんに連絡してあげて。」
「うん!」
私は自分の携帯を手に取り、彩葉に電話をかけた。
〜♪ ♪ ♪
「海実?」
「そう!あのね、院長先生が私と同じ部屋でもいいならって了承してくれたの!」
「雫のお父さんとお母さんも了承してくれたよ!」
「よかったぁ!北町病院には院長先生が連絡してくれるみたい。」
「ありがとう!ホントにありがとう!」
「ううん。全部直人くんのおかげ。じゃあ切るね。おやすみ!」