My letter 〜君の未来に〜
誕生日に
直人side
「西里先輩、お待たせしました。」
「いや、平気。忙しいのに付き合わせてごめん。」
「いいえ!私も海実のプレゼント買いに行こうと思ってたところなので。」
俺は今、彩葉ちゃんとデパートに来ている。
もうすぐ海実の誕生日だからプレゼントを買いたくて、
プレゼント選びに付き合ってもらうことにした。
「先輩の中で海実の印象ってどういう感じなんですか?」
「純粋で綺麗。水晶みたいに透き通ってる。」
「先輩って綺麗なたとえしますね。普通なら思いつかない。」
確かにそうかもしれない。人を水晶みたいになんていう人はほとんどいないだろう。
「あ、ここ!」
「ん?」
彩葉ちゃんが声をあげたのはビーズなどで飾られた外観の雑貨屋。