My letter 〜君の未来に〜
「この前も今日もありがとう。」
「いえいえ。雫を受け入れてもらえるようにお願いしてくださったのも西里先輩ですし。私がお力になれたのなら嬉しいです。こちらこそ誘ってくださってありがとうございました。」
「じゃあ8日に。」
俺は彩葉ちゃんを家に送り届けて病院へ向かった。
「海実〜。」
「直人くん。毎日来なくても大丈夫なのに。」
病室に入ると海実は本を読んでいた。
本を閉じて俺を見た。
「来たいから来てんの。」
「ありがとう。大学はどう?」
「勉強、勉強、勉強。もー勉強し過ぎなくらい。」
「いいな。…私ね」
海実が何かを言いかけた。
「ん?」