My letter 〜君の未来に〜
君に見せたいモノ


岬人side

「どうなの?海実ちゃんの容体は。」

「ホントのところ言うとなんとも言えないですね。」

休憩中、石井先生と俺、西里 岬人は、俺の担当患者である清水 海実ちゃんの容体について話していた。

「まぁ治療拒否してるんじゃなぁ。」

「拒否って言うか自分の身に起きていることを理解してるって言った方が正しいですかね。」

治療は受けないと言ったときの海実ちゃんの目は自分の意思を固めていた。

「本人の意思は尊重しないといけないからね。」

「えぇ。木口くん、でしたっけ?どうです?」

「まだ意識が戻らないんだよねぇ。最悪植物状態。」

「まだ若いのに…」

海実ちゃんと同い年の木口 雫くん。

同じ学校の友達、彩葉ちゃんの彼氏らしい。

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