マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
「“あのお方”……めんどくさいから“M”って呼ぶことにするわ。
で、Mね、亜衣が憂うような浮いた噂はなかったんだけど、そういえば最近は春日井さんと仲がいいって噂ありだよ」
「え?!」
突如として音羽が聞き捨てならない文言を発した。
私にとってはゆゆしき事態かもしれないのに。
「春日井さんって、誰?!」
「営業3課の人。私らより3個上の美人サン」
何それ。誰それ。
いきなりライバル出現?!
いや……私自身がライバルにすらなれていないか。
「ま、仕事の絡みがあるからだよ。ただの噂だって。
付き合ってるとかじゃないから。……今のところはね」
だからまた、最後に意味深な言葉を……
音羽サン、私をおちょくってるんですかね。
大丈夫って慰めたり、不安にさせたり。
「仕事だろうが何だろうが、近くにいたら仲良くなりやすいじゃん!
しかも美人サンなんでしょ? うわぁ…すっごく危険!」
「大丈夫大丈夫、亜衣だって可愛いわよ」
ぷぅっと私が口を尖らせると、音羽が慌てたように取り繕う。