マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~

いきなり後ろへ引っ張られ、倒れそうになりながらも体勢を変えて振り返った。
すると、私の腕を掴んでいる人物は、なんと水無瀬くんで。

何が起こってるのかわけがわからず、私はただ引きずられるままに歩き、空いていた近くの会議室へと押し込まれた。


「ど、…どうしたの?」


水無瀬くんと挨拶や仕事以外で会話するのはすごく久しぶりなのに。
何故こんな微妙な空気なんだろう。本当にこの上なく残念。

あーあ。どうせならもっと楽しく会話したい。

って言っても、私は嫌われてるから仕方ないのか。


「お前さ、望月さんと付き合ってんの?」

「……へ?」


我ながら間抜けな声が出たと思う。
だって水無瀬くんの問いかけが唐突すぎて面食らったんだもの。


「付き合ってない……けど…」

「だったら何だよ、あれ」

「あれ……って?」

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