マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~

「なっ、なんで……」

「あの人、女ぐせ悪そうだ。きっとお前は遊ばれて、泣かされて終わる」


望月さんの、一体何を知ってるっていうの。

って言っても、私だって望月さんのことはなんにも知らない。
今までは会社の先輩・後輩で、接点だって仕事以外になかったから、プライベートなんか知るはずもない。
ましてや、水無瀬くんの言う“女ぐせ”のことなんて。


「同期のよしみだから忠告してんだよ。あの人はやめとけ」


同期の…よしみ、ね。
私に特別な感情が芽生えて…とかじゃないんだね。
ま、そんなの期待するだけ無駄なのはわかってるんだけど。


「おせっかいだよ、水無瀬くん」

「はぁあ?!」

「だって関係ないじゃん。私が誰と付き合おうと…。誰に泣かされようと……」


まだ発言途中だったけれど、目の前から殺気を感じ、最後はフェードアウト気味に言葉が出なくなった。

水無瀬くんが発するなんとも言えない威圧感で、私は自然と背中が壁に付くまで後ずさる。

距離を取ったつもりだったのに、彼はズカズカと容赦なくこちらに歩み寄って来て…。

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