マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
だけどホントに冗談じゃなく危険だ。
春日井さんって人の顔は…見たかもしれないけど私は記憶がない。
でも音羽が美人だというのだから、その通り美人なんだろう。
音羽は私だって可愛いと言ってくれたけど、私に特別これといって秀でた部分はないと思う。
顔だってスタイルだって……
何だって“普通”―――― それが私だ。
「Mが新プロジェクトの戦略チームに選ばれたし、春日井さんとは今後も繋がりあるだろうけど」
「え?! 何それ!」
「あれ? 聞いてない? うちの生活産業課で戦略チームが組まれたんだけど…」
同じ企画部にいながら、何でそんな重要なことが耳に入らないんだか。
私の情報収集は音羽にかかってる。
「なんか…生活産業課の前年対比がパッとしないとかで。
戦略チーム作って、ドデカい企画立ち上げようとか何とか…ま、そういうことらしいよ」
「ぜんっぜんわかんないけど…」
どういう経緯でそんな戦略チームが作られたのか、詳しくはわからない。
音羽のザックリとした説明からして、おそらく成績不振がどうのという理由だろう。
その戦略チームの一員に水無瀬くんが選ばれたんだ。
それで今後も、その春日井さんとやらと仕事上で繋がりができちゃうと?