マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~

「水無瀬くんは優しいね」

「は?」

「だって、私が望月さんに騙されたらかわいそうだって思ってくれたわけでしょ?
だから騙されないように忠告してくれたんだよね? 優しいよ」


本当にそう思う。
たとえそれが男女としてじゃなく、『人間愛』だとしても。
黙って見ていられなくて忠告してくれたのなら、優しい行為だと思うから。


「お前は俺のどこが好きなんだよ」


水無瀬くんがいきなり私に爆弾を放り込んできた。
急に何故今それを訊くのか、正直わからない。

…あ。私が“優しい”って褒めたからかな?


「どこって言われても……」

「顔か?」

「顔も…だけど。他にもいっぱい素敵なとこあるよ。優しいとこもそう!」

「なんにも知らないだろ、俺のこと」


ポン! という軽快な音がして、エレベーターの扉が開く。
話しているうちに1階にたどり着いたようだ。

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