マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
「向こうから付き合ってくれって言われて付き合っても、結局俺がフラれるんだ。
つーか、俺のイメージって何だよ。勝手にカッコイイ男のイメージつけられて妄想されても困るっつーの。」
私の想いも、結局はそれと同じ“妄想”だと言いたいのだろう。そう聞こえた。
水無瀬くんは再び私に背を向け、駅方向へと歩き出す。
「私は違うっ!!!」
背中に思いきり声をぶつけると、彼は振り返ってこちらにつかつかと歩み寄る。
「叫ぶな。声がでかい」
「私は違うから。簡単な気持ちで水無瀬くんを好きって思った人たちと一緒にしないで!」
付き合ったらイメージと違う?
何がどう違ったのか、今の私にはさっぱりわからないけど。
でも、私はそんなことを言わないと思うし、もちろん幻滅もしないと思う。
イメージと違うことを水無瀬くんがしたとしても、それはそれで新しい一面が見れて嬉しいって感じると思うんだ。
だって、全部が水無瀬くんでしょ。
私は水無瀬くんの『全部』を好きでいたいから。