マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
「ちょ、水無瀬くん!」
あまり大声も出せず、出来る限りの音量で話しかけてみたけれど。
水無瀬くんはずかずかと黙って歩を進め、私を部屋の中へと押し込んだ。
「驚いたか?」
ビジネスバッグをソファーへポンと放り、コートとスーツの上着をハンガーにかける彼の姿を見て、私も気が抜けたようにマフラーをはずした。
きっと冗談だ。
私を驚かせようと思って、こんなとこにまで連れてきて。
これは望月さん以上にタチの悪い冗談ですよ。
「そりゃ驚いたよ。いきなりこんなところに…」
私も彼にならってコートを脱いでハンガーにかけ、ドレッサーの前の小さなスツールにちょこんと腰をおろした。
「どうだ。イメージダウンしただろ。俺はこんな身勝手なこともできる男なんだよ」
何それ。その、やってやったぞ! 的な態度は。
ドヤ顔されても困ります。
わけもわからずドキドキした私がバカみたいじゃん。