マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~

「ねぇ、音羽もそのチームに入ってんの?」

「私は声かかってない。…なんか、雑務をやる事務も要るとか言ってたけど…。ていうか私は絶対パス!」

「なんでぇ~~?!」


思わず大きな声を出してしまった私に、音羽は呆れ顔を浮かべて、シーっと人差し指を唇の前に立てる。

そうだ。ここは社食だった。
周りの目が気になると、急に恥ずかしくなってきた。


「なんで?ってね、亜衣サン。
そんなチームに入っちゃったら、急な残業当たり前!になるでしょ~?
私、そこまでしたくないもん。早く帰りたい」


音羽は残業が死ぬほど嫌いだ。
残業になった日はひどくブルーになることを私は知ってる。

そんな彼女が戦略チームの仕事を率先して請け負うわけがないか。


「でも、雑務で人は必要なんだよね?
じゃあ、私がその戦略チームに入ればいいんだ!
そしたらM様とお近づきになれるじゃない?」


とっても良いことを閃いてしまった。
私が同じ戦略チームに入れば、自然と接触も増えるし会話もできる!

あれよあれよと言う間に、親密な仲になれるかもしれないじゃない!

< 12 / 158 >

この作品をシェア

pagetop