マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~

「木本さん、悪いけど会議室の片付けお願いできる?」


先輩の女子社員から声がかかる。
私は「わかりました」と微笑んで席を立った。


会議が終わった会議室。
“片付け”なんていうほど大げさなものじゃない。
次に使用する際に差しさわりがないよう、軽くテーブルを拭いたり、ゴミのチェックをするくらいの仕事だ。



「俺も手伝おうか?」


ひとりで黙々と会議室でテーブルを拭いていたら、背中から声がして。
振り向くと何故かそこに望月さんが立っていた。


「大丈夫です。もう終わります」


こういうことは、どうしたって女子社員の仕事だ。
男性社員が率先してやっているのは見たことがない。

だから望月さんが手伝うこと自体が不自然な感じだし、手伝ってもらうほど大変な仕事じゃないから大丈夫。ひとりで出来る。

ニコリと愛層笑いを浮かべると、望月さんがこちらにゆっくりと歩み寄って来た。


「亜衣ちゃん、水無瀬とまたなんかあったろ?」

「………」

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