マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
「M様って…。
亜衣、早まらないで。そのニヤけた顔を引っ込めて。
アンタは化学品課で、課が違うでしょ~?」
「そうだけど…。金山課長に頼んでみる!
私を戦略チームに行かせてくださいってお願いしてみるよ!」
「アンタのとこの化学品課の課長に頼んだって、どうにもできないと思うけど…」
だからって、私が自分で生活産業課の鬼塚課長には頼めない。
そんなことを頼めるほど親しくもないし…。
まずはうちの課の金山課長だ。
私の直属の上司なんだし、まず金山課長に言うほうが筋が通ってる。
それに鬼塚課長はちょっと怖そうだもの。
金山課長はそれとは真逆で温和な人だ。
怒ったところを見たことがない、優しいおじさん。
頼み事もしやすいタイプ。
「とりあえず、善は急げ、だね!」
私はランチを平らげたあと、金山課長がお昼から戻ってくるのを待った。