マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~

「よくないです。俺が付き合いますから」


あぁ……ダメだ。
何がなんだかわからないことが起こってるせいで、幻聴まで聞こえてきた。


「ふ……ふふ……」


二人の顔は見えない。
だけど今のは、望月さんが笑った声だったと思う。


「あっそ。……ふぅ~ん。
だったらこの状況で、邪魔なのはお前じゃなくて俺ってことか」

「ですね」

「水無瀬、先輩に対してはっきり言い過ぎ」

「恋愛に先輩も後輩も関係ないんで」


二人の言葉のやり取りが短い時間でテンポよく交わされ…。
水無瀬くんの右腕の横から望月さんの顔がひょこっと現れて、私はそれに驚かされる。


「ひゃっ!」

「亜衣ちゃん、そういうことだから。俺は消えるよ」


にっこり笑ってそう言ったかと思うと、望月さんはそのまま会議室を出て行ってしまった。
出入り口の扉がパタンと閉まる音がしたあとは、一変して静寂に包まれる。

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