マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
しばらく私に背を向けたままだった水無瀬くんだったけど、体の向きをいつの間にか変えて、気が付くと私を見下ろしていた。
「お前は隙だらけだな。何ではっきり断れないんだよ」
「ごめん…なさい…」
「バカすぎてイライラする」
私が困っているところを見兼ねて助けてくれた、という構図なんだろうけども。
何故にこんなに私は怒られてるんでしょうか…。
「俺が来なきゃ、望月さんに口説きおとされてただろ」
「そんなことないよ! ちゃんと断ろうと思って……」
「ま、今日から俺と付き合うんだから、もう手出しはさせないけど」
「………へ?」
再び幻聴が聞こえた。
人は時に、自分の都合のいいように聞こえたりするもので。
そういうのを“幻聴”と呼ぶんだ。
「まぬけな顔でまぬけな声出すんじゃねぇよ。ムード壊れる」
「え……だって……本気? 付き合うって……」