マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
「そんなに突っ込んでやるなよ。望月さんは夜は忙しいんだから」
通りすがりのように近づいてきては、ボソっとそんなことを呟く男。
……水無瀬だ。
全部わかっていながら言ってる、嫌味な後輩。
言われたことが当たっているだけに言い返せない俺も俺だがな。
そんなに亜衣ちゃんが心配か?
俺がまた、お前の彼女である亜衣ちゃんに近づくと?
待て待て。今は亜衣ちゃんのほうから近づいて来たんじゃないか。
誤解だ。冤罪だ。
「亜衣ちゃん、水無瀬に愛されてるねぇ~」
からかうように、たっぷりとニヤついた顔で水無瀬を見ながらそう言い放ってやると、一瞬で水無瀬は耳まで真っ赤にしやがった。
ザマーみろ。
「彼女の首に縄付けるわけにもいかないんだから、俺と話すくらい多少は多めにみろよ」
そうだ。恋人を四六時中見張るわけにもいかないじゃないか。
それに、ちょっとは同じ会社の先輩である俺を信用しろっての。