マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
「あの戦略チームはね、入社2年目の君が希望してポンと入れる編成にはなってないんだよ」
「で、でも……
私と同期の…水無瀬くんは選ばれたって聞きました…」
「彼はやる気も十分だし、普段から仕事も完璧で優秀だからね」
水無瀬くんはやっぱりすごいんだ。
入社の頃からすごいって噂レベルで知ってたけど、本当に優秀なんだね。
「だいたい、木本さんはどうして戦略チームに入りたいんだい?」
「……え……」
水無瀬くんがいるからです。
…なんて正直に言ったら、金山課長はどんな顔をするだろう。
いくら温和な課長でも、さすがにムッとしたり「仕事をナメるんじゃない」って怒ったりするだろうか。
「まぁ…仕事に対してやる気を出してくれるのはいいことだけどね」
どう返事をしようか考えあぐねていたら、先に課長のほうから次の言葉が来てしまった。
「そりゃそうだろう?
自分の部下なんだ。やる気がないよりあったほうがいいに決まってる」
「……は、はぁ……」