マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~

「俺ね、計算高いやつってすぐわかるんだ。鼻がきくっていうか…。勘なんだけど」

「そ、そうなの……?」

「ああ。俺らの同期で言うと、秘書課の片瀬とかな」

「えぇ?!」


秘書課の片瀬さんと言えば、私たち同期の女子の中でもグンを抜いて美人サンだ。
顔だちやスタイルだけではなくて、立ち居振る舞いも美しく上品な人。

私は直接話したことはないけれど。
大学時代にミスコンで優勝したとか何とか、誰かが言ってたような……

片瀬さんならアナウンサーや芸能人にでもなれそうな気がする。
華やかなオーラの持ち主だ。


……まぁ、要するに。
そんな才色兼備な人だからこそ、この大手企業の秘書課なんていう花形の部署にすんなりと所属できるわけで。

運だけでここまできた私とは月とスッポン。比べ物にならないくらいの女性だ。

そんな片瀬さんが計算高いなんて信じられない。


「片瀬さん……すっごく美人なのに」

「顔と性格は関係ないってこと。人は見かけによらないってやつ。
木本だってそうだろ? 俺、正直言ってお前がそんなに仕事に対してやる気あるヤツだって思ってなかったからな」

「……なんのこと?」

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