マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
「…犬? 猫? うさぎ? なんかそんな感じ」
「…はぁ……恐縮です」
可愛いなどという慣れていない言葉を言われ、思いっきり動揺したというのに。
その真意がよくわからない。
ペットを見るような目で見てみると可愛い、ってことかしら?
……うん、絶対そうだ。
普通に女子に対して言う『可愛い』とは違う。
亜衣よ、間違っても勘違いするでない。
「この資料、マーケティング部に届けなきゃいけないんだけどね…」
「届けるだけなら私行きますよ」
キョロキョロと水無瀬くんの姿を捜す望月さんに、私が届け物のおつかいを自ら買って出た。
こういうことならお手の物だ。
「そう? じゃあお願いしよう…か」
「はい。喜んで!!」
「はは。元気いいね。居酒屋みたいだ。木本さんなら大丈夫かな」
私という人間は、気合を入れて何か言葉を発すると、必ず相手を笑わせてしまう。
……何故だろう?
というか、私なら“大丈夫”って……何の話ですかい?