マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
「すみません、企画部の木本です。資料をお届けに来ました」
さすがの私も、この空間は完全なるアウェーだから、少しばかり縮こまる。
おずおずと風見さんのそばまで行き、横からそっと声をかけた。
風見さんは私を横目で見ながら、差し出した資料を受け取る。
その瞬間、グイっと眉間に皺が寄り、ドスのきいた表情に変わった。
「水無瀬は?」
「…あ、あの……その……」
「担当は水無瀬だろう?
だいたいこれは昨日中にこっちがもらうはずの資料だ。なのになんで本人が持ってこない?」
「えーっと……それは……」
怖っ!!!
こういうの、何て言うんだっけ。
あ、『蛇に睨まれたカエル』だ。
風見さんって人は、威圧感バツグンな人だった。
いつも眉間に皺を寄せて、いつも不機嫌な感じじゃないのかな。
だけど言われたことは何一つ間違ってない。正論。