マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
「望月さんに聞いた。俺の代わりにマーケティング部に行ってくれたのか?」
「うん。資料、届けてきたよ」
「俺、昨日うっかり忘れてて…。風見さん、怒ってたろ?」
「あぁ……まぁ、そりゃね」
「俺、謝ってくる」
私の横をすり抜け、エレベーターへ向かおうとする水無瀬くんの腕を取り、それを制した。
「ま、待って!!」
「なんで」
「私が謝っといたから大丈夫だよ」
「そういう問題じゃない。それじゃ俺の気がすまない」
「資料は私が届け忘れたことにしといたから、水無瀬くんは今行かなくて大丈夫!!」
「はぁ?!」
私の制止を振り切り、完全にエレベーター方向へと向いていた体をくるりと反転させて、水無瀬くんが私を見下ろした。
「どういうことだよ。……ちょっと来い」