マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
人目を気にしてか、水無瀬くんが私の腕を引っ張り、すぐそばの階段の踊り場へと連れて行く。
「あ、あの……」
私を見つめる水無瀬くんの目が冷たくて、訝しげで。
さっきの風見さんよりも、私はよっぽど怖くて……何より悲しかった。
だって水無瀬くんは怒ってるもの。
そんなの、目を見ればわかる。
「お前、風見さんに何言ったんだよ」
「だ、だから……
私が昨日資料を渡しに来るのを忘れたから遅くなりました、って……」
「はっ、何でそんな嘘つくかな」
何ででしょうね。私にもわかりません。
気が付いたらこの口が、そんなことを勝手に口走ってたんです。
「俺がお前にかばわれて、嬉しいと思うか?!
かばってもらって、自分のミスをなかったことにして、俺が喜ぶとでも思ったのか?!」
「ご、ごめんなさい!!」
「余計なことすんな!」