マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
イライラとしたまま、水無瀬くんが私を置き去りにして去っていく。
はぁ……泣きそうだ。
どうしよう。水無瀬くんを怒らせてしまった。
怒らせるつもりはなかったのに。
嘘をつくつもりもなかった。
ただ、風見さんに誤解されたくなくて。
水無瀬くんの悪い印象を払拭したかっただけ。
だけど嫌われた。完全に嫌われた。
嗚呼………木本亜衣、私の恋は今日で殉職です。
企画部に戻ると、望月さんが私に気づいて近寄ってきた。
微妙な笑顔を浮かべながら。
「あらら…。さすがの木本さんでもキツかったかな」
「…え?」
「風見さんにこっぴどく怒られた?」
あぁ、そうか。
望月さんは私が風見さんに怒られて元気がないんだと、そう思ったんだ。