マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
「木本、飲み物どうなってる?」
もうすぐ打ち上げが始まる。
そんなとき、私がお店の座敷を出たところで真後ろから声がかかり、その声に体全体が反応を示した。
振り向かなくても誰だかわかる。
愛しい人の声だもの。
「とりあえず最初はビールでいいって。
鬼塚課長に確認取ったから大丈夫。今注文した。
2杯目からは各自好きなものを頼んでもらうから…」
「飲み放題だしな。
つーか、鬼塚課長にって……あの人にそれを確認するお前がすごい」
「そう?」
「そうだよ。普通はビビって気さくに喋りかけられないモンだけどなぁ」
お前は度胸が据わってるよ、なんて笑われても、私の心には嬉しさしか残らないんだから不思議。
恋って、不思議だ。
面白いくらいに脳内変換されていく。
「女子はビール以外のほうがいい人もいるんじゃね?」
「そっか」
「春日井さんとか…酒飲めないって言ってたから」