マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~

……春日井さん。
その気になる名前を何で出しちゃうんですかい。

しかもお酒が飲める飲めないって、どこで話したんですかい。


「じゃあ、女子の先輩方には私が行って何がいいか注文訊いてくるよ」


鞄から小さなメモ帳を取り出して、水無瀬くんに笑ってみせる。

顔で笑って心で泣いて。
いや、泣いてはないけど心はモヤモヤと霧がかかっちゃった。


春日井さんに飲み物のオーダーを尋ねると、やはり彼女はお酒はNGのようだった。


「ごめんね、木本さん。気をつかわせちゃって。
大変でしょう? 私、何か手伝おうか?」


本当に参る。
逆にもっとツンケンとした感じの人なら、堂々と恋の挑戦状を叩きつけられるのに。
(もちろん、心の中での話だけど)

優しいんだ、春日井さんは。
私の戦闘意欲を根こそぎ削ぎ落とすくらい、優しいの。


だけど、申し訳ないけど水無瀬くんのことは譲れません。
ガンガン行くって決めたんで。
あなたが彼の恋人でないのなら、遠慮なく行かせてもらいます。ごめんなさい!!

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