マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~

細かいことが苦手?
細かすぎる男よりも、よっぽどいいと思う!!

水無瀬くんが逆に細かくてケチなほうが、断然嫌だもん。
(…音羽はケチとは言ってないけどさ。)


ワガママだって……きっと大したワガママじゃないはず。

みんなが迷惑するほどのワガママを言うタイプでは絶対にないと思う!!
水無瀬くんがそんな男なわけがない!


「なんで好きなの? って音羽は訊いたけどさ……」


真面目な顔をし、目の前にいる音羽をじっと見つめると、音羽も神妙な顔つきに変わる。



「人を好きになるのに、理由なんかいらないと思う」


きっぱりとそう言い切ると、音羽がコクリと頷いて笑った。


「そうだね。亜衣らしいよ。
実家が資産家だからとか、将来出世しそうだからとか、そういう理由で好きになるのは…違う気がする」

「うん」

「それって、その“条件”が好きなだけだもんね。
亜衣は確かに、まーーったくそんなのには惹かれなさそう」


惚れた男が一文無しの赤貧でも許せそうだと、音羽が大げさに揶揄してまた笑う。
納得しているんだか、呆れているんだか。


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