マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
3.想いは育てねば
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私と彼の歴史、なんて言うと大げさだけど。
最初の出会いまでさかのぼると、それは2年前になる。



大手商社である大井コーポレーションの最終面接まで奇跡的に残った私は、最後の面接を前にガチガチに緊張していた。

最終まで残れただけでも御の字だと周りには言われたけど。
ここまできたのなら受かりたい、という人並みな欲も出てくる。

だけどこのビルに入った瞬間から、緊張で体中の震えが止まらない。

早めに着いた私は、トイレにはもう何度も行った。
お化粧や身だしなみのチェックもした。鏡の前で笑顔の練習も。


控室に戻り、ブリーフケースから書類を取り出し、それを一心不乱に見つめた。
この日のためにシミュレーションした内容だ。
こういう問いが来たらこう答える、みたいな。


努力なくして成果なし。
そう思い、目で紙面の文字を追うけれど、それは全く頭に入ってこない。
これじゃあ、ただ見ているだけだ。まるで知らない言語を眺めているみたいに。

完全にキャパオーバー。頭の中は大渋滞。
それに、緊張で自分の口からいつ心臓が出ても驚かないと思う。


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