マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~

「好きなものは好きなの。…ただそれだけ」


きっかけみたいな感じのものは……あった。

あったけど……それだけじゃない。
理屈じゃないんだよ、人を好きになるっていうのは。


好きなんだもん。心が好きって言うんだもん。
それに対してどうしてか? なんて訊かれても説明できない。

そういうものでしょ? 恋心なんて。


「亜衣はさ、思い込み激しいところがあるから……
好きって思いこんでるだけかと最初は思ったけど。
1年半もこうして毎日片想いっぷりを見せられたら、本気なんだなって今は思う」


ランチの天津飯を胃袋の中に片付けた音羽がレンゲを置き、ごちそうさまでしたと両手を合わせる。


「思い込み激しいって…」


水無瀬くんのことを本当は好きじゃないけど好きだと私自身が思い込んでるだけだと?

音羽は会社で一番仲のいい同僚であり友達なのに、なんという言われ方。

ていうか、この1年半の私の真剣片想いに対し、なんという評価なんだ。

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