マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
「あはは。ごめん。
だけど亜衣はその一直線なとこが良いとこだからさ。
ま、気長に頑張りなよ。そのうちチャンスあるって」
屈託のない笑顔で音羽にそう言われると、思わず「うん」って頷きたくなったけれど。
そうもいかないんだ。
この、蟻なみに鈍足なもたもたした状態から早く脱しなくてはいけないと、私は大いに思う!!
「そのうちチャンスあるって、いつ?!」
「亜衣、そういう小学生みたいなこと言わないの」
「このままいったら、そんな蜜月チャンスなんて絶対訪れない気がする!!」
今までがそうだった。
お近づきになりたいと思いながらもそのチャンスをうかがい……1年半。
だけど会話するチャンスすら数少なくて。
同期として、同じ部の所属として、挨拶とか名前を覚えてもらうくらいが関の山で。
いや……彼はすでに私の名前もうろ覚えなんじゃ…。
そう考えると悲しくなってきたな、今までの私の片想い。