マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~

あぁ、もう、変な汗出ちゃう。
もしかして私のこと好きなの? なんてバカなこと考えるとこだったわい。


ふと望月さんを見ると、口元に手を当てて必死で笑いをこらえている。
会社の先輩じゃなかったら、確実に何か投げつけているところだ。


「望月さん、タチの悪い冗談やめてくださいよ」

「悪い悪い。亜衣ちゃんって反応が面白いからつい」


私の頭をポンポンとしつつ、許しを請う望月さん。
完全におちょくられてますな、私。


そんなとき、資料室の入り口のドアがガチャリと音を立てて開いた。



「………あ。」

「え?!!」

「そっか、そういうことか。俺、邪魔だな」


現れたのは、水無瀬くんだった。

私の頭の上に手を置く望月さん、というシチュエーションを見て、咄嗟にバツの悪そうな表情を浮かべる。


「資料室で具合悪くなって倒れてんじゃないかと見にきたけど…。悪かったよ、まさか逢引き中だったとは」

「水無瀬、誤解だ」


私が言葉を発するよりも先に、望月さんが否定してくれた。
拳銃を向けられた人みたいに、両手を顔の横で上げるポーズをとり、おどけた感じで、だったけど。

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