マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
金曜日。欠席する理由も見当たらなかったから、飲み会には参加することにした。
いつも通り、大人しくその場にいれば大丈夫。
今までだって水無瀬くんと飲み会で接点なんてなかったんだから、今回だってないだろう。
飲み会は鈴木くんが途中からかなり泥酔しだして大変だったけど、楽しくみんなで盛り上がった。
私はずっと音羽の隣にいて、予想通り水無瀬くんとは接触なし。
彼は彼で、気の合う同期の男性と楽しそうにしていた。
「ほんとにガンガン行くのやめたんだね」
おつまみの枝豆を口に放り込みながら、音羽が私にだけ聞こえる音量でポツリと呟いた。
何のこと? なんて訊かなくてもわかる。水無瀬くんへの態度のことだ。
「私、嫌われてるみたいだし。さすがにガンガン行けないよ」
私だって脳みそくらいある。そこまでバカじゃないもん。
嫌悪に近い拒絶をされ、なおもしつこくするのは、ストーカーに匹敵するってわかってる。
「諦めんの?」
「……諦めたくはないけどね。そうするしかないと思う」
恋に失恋はつきものだ。
想いを寄せる人に振り向いてもらえるって、本当にすごいことなんだなぁって思うもの。