マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
「2つめの嘘はねぇ、1つめに大きく関連してる」
「何…ですか?」
「ここをたまたま車で通りかかったフリをしたかったわけ。
だから、今朝遅刻しそうになった、っていうのは嘘。
今日は寝坊しなかったけど、意図的に車で通勤しちゃった」
しちゃった、って。
テヘ、みたいに言われても困る。
ほんとにこの人は何を考えてるんだ。
「望月さん、私には意味不明です。理由を言ってください」
待ち伏せのためにわざわざ車通勤して。
たまたま通りかかったんだよ、なんて嘘までついて。
そんな手間なことをするには何か理由があるはず。
「理由? そんなの単純なことだよ」
「……?」
「亜衣ちゃんと夜のドライブを楽しむため」
「そうやってはぐらかさないでください」
不服そうな物言いで反論すると、望月さんは左手だけをハンドルに乗せながら、余裕たっぷりに微笑む。