マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~

唇じゃなくて幸い、なんて思ってる場合じゃないぞ、亜衣よ。
ゆゆしき事態だ。



『一生懸命に追いかける相手、俺にしときなよ』


先ほど言われた言葉が、脳内でリフレインする。

何度「本気ですか?」と訊いても、そうだと望月さんは答えていた。

もし本当に、真面目にそう言ってるんだとしたら……
私と付き合いたいと、本当に思ってくれているんだとしたら……

これ以上、冗談だと決めつけて茶化すのは失礼だと思う。


漫画や恋愛小説なら、こういうときは絶対ヒロインは気持ちが傾くものだ。
思いもよらない方向からイケメンに言い寄られ、恋に落ちるのが定番。

失恋からの恋愛成就、ハッピーエンド。


だけど現実はそううまく脳内処理が進まない。
私の頭の中は、引き続きオーバーヒート真っ最中だ。


< 99 / 158 >

この作品をシェア

pagetop