マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
唇じゃなくて幸い、なんて思ってる場合じゃないぞ、亜衣よ。
ゆゆしき事態だ。
『一生懸命に追いかける相手、俺にしときなよ』
先ほど言われた言葉が、脳内でリフレインする。
何度「本気ですか?」と訊いても、そうだと望月さんは答えていた。
もし本当に、真面目にそう言ってるんだとしたら……
私と付き合いたいと、本当に思ってくれているんだとしたら……
これ以上、冗談だと決めつけて茶化すのは失礼だと思う。
漫画や恋愛小説なら、こういうときは絶対ヒロインは気持ちが傾くものだ。
思いもよらない方向からイケメンに言い寄られ、恋に落ちるのが定番。
失恋からの恋愛成就、ハッピーエンド。
だけど現実はそううまく脳内処理が進まない。
私の頭の中は、引き続きオーバーヒート真っ最中だ。