少女と四天王
すぐに電話をきり、
幹部室に戻った。
「すいません。急用が出来たので帰ります。
さようなら」
カバンを持ち、急いで倉庫から出る。
「姫〜!」
「おわっ!!
おっとっと…」
ギリギリセーフ。
抱きついてきた叶夢を受け止めるのも
結構大変になってきた。
「姫、発振器と盗聴器付けられてるけど
いいの?」
「…あーあ。バレないように後で壊そうと
思ってたのに…」
カバンのポケットに入っている2つの
機械。
こんなの、すぐにわかるっての。
ポケットから小さな発振器と盗聴器を出し、
手で握りつぶした。