少女と四天王



"はい。輝蘭も姫の隣で寝ています。
すいません、勝手に連れてきてしまって。
赤華と青凛、縁龍もここで休んでいます。"




ありがとうございます。

…命様…。私は、鍵失格です…。




"何故ですか?"




命様は私を生んだ時、
玉を大切にと言いました。


…私は、輝蘭を苦しめさせてしまった…。

お兄ちゃんも、苦しませてしまいました…。


命様との約束を守れなかったんです…。




"いいえ、姫は鍵失格ではありません。
輝蘭は、怖くてもそれを
自分で望んだのです。

輝蘭は、あの暴走族が大好きなんですね。
だから、離れたくなかったんだと思います。

姫は鍵失格ではありません。
あの時姫は、輝蘭の離れたくないと言う
気持ちをよんで暴走族に残しましたね。

玉の思いを聞き入れるのも
大切な事なんです。"

< 155 / 268 >

この作品をシェア

pagetop