少女と四天王
「どうも。まず殺気しまってくれないかな?
お仲間が苦しそうだよ」
お兄ちゃんが笑顔で言うと、
柊君は殺気をしまい、
みんなは安心した顔に戻る。
その顔を見て、私もやってみた。
…わかんないな。
と言うか、苦しい。
息…。息が…。
「あ、瑠稀、あまり姫の口を
押さえない方が…」
小さくため息をついて、
舐めてやった。
そしたら、お兄ちゃんはバッ!!と
手を離し、何故か体制崩して
後ろのドアに頭をぶつけた。
お兄ちゃんはしゃがんで頭の後ろを
押さえている。