少女と四天王




「ふふっ」





それがなんだかおかしくて。





「わ、らった?!!!!」





さっきまでしゃがんでいたお兄ちゃんが
涙目で抱きついてきた。


…何事。





「もう1回!!」



「…そんな事言われてもわからない」





あ、喋っちゃった。

冷たく、何色でもない声色。


振り向くと、メガネ猿みたいに目が丸い。





「瑠稀!!」



「あ、あはっ★」

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