少女と四天王


輝蘭は風だから
寝ている縁龍が熱中症にならないように
してあげてるのかもしれない。




「赤華〜」



「あ、姫。
輝蘭の所行かなくていいのか?」



「…どっちの輝蘭?」



「あ。
どっちも?」



「ははは…。
いいのいいの。私姫でもないし」



「は?姫だろ?」



「え?…あ、名前はね。
暴走族の、輝蘭の姫じゃないって事」

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