少女と四天王
そんな事は知っている。
生まれた時からね。
「でも、4つの玉だけじゃ
願いは叶わねぇんだ。
願いを叶えるには、
4つの玉の他にもう1つ。
鍵と呼ばれる女が必要なんだ。
その女がいないと願いは叶わない。
らしい。
俺も鍵に会った事がある。
目の前で4つの玉を使って願いを叶えて、
光の粒になって消えていった」
願いを叶えればそう消えていくんだ。
だって、人間じゃないんだから。
鍵は人間じゃない。
人間は、私達鍵みたいな力は持ってないし、
光の粒になって消えたりしない。
私達、鍵は見た目は人間でも、
中身は人間じゃない。
それを思うと、少し悲しくなる。
「じゃあ、先生は四天王だったんですね」
「あぁ。輝蘭の12代目副総長だ」