少女と四天王



「転校してくるヤツは、その鍵らしい」





へぇ。偽物の鍵ね。


願いを叶えてないのに鍵が生まれるのは
有り得ない。
そう、命の木が教えてくれた。





「俺は柑菜しか信じねぇ。
だから、あいつが鍵なんて信じねぇ」





と言うか、そんな事まで話しちゃったんだ。

その鍵は、何を思って話したんだろうか。
その後、何を思って消えていったんだ。


鍵の事を話しても次の鍵は生まれるから

いいけど、その子以外誰も鍵の事は
人間に明かしてはいない。

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