あたしとコイツの関係廃止!



「……!?」



突然腕を引っ張られ、
トンッと優しく壁に押し付けられる。




「……な、なに」



皆見てるじゃん。


何やってんの、こいつ。



「お前な」



壁と腕に挟み込まれ、彼の顔が急接近する。



ちっ近い……っ!



思わず顔を背ける。



恥ずかしいんですけど。


柄にもなく!


……それ以上に嬉しいなんて、言えないけど。


だいたいなんなのよ。


こんな公共の場で
公開処刑しなくてもいいじゃない。



……先に帰って、先に登校したくらいで。



< 10 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop