教室と、初恋。
さっきまで先生に手を置かれていた左手に違和感を覚えて、手を開いてみてみると……いつの間にか小さなチョコレートが握らされていた。
驚いて先生のほうを見ると、いたずらっぽく笑いながらわたしを見てる。
「夏休みもその調子で頑張れ」
「……はい!」
わかってくれていた。
結果が出ないから伝わってないと思っていたのに、わたしが頑張ってることをわかってくれていた。
きゅっとチョコレートを握ると、先生の優しさが形として感じ取れる。
やっぱり先生は……世界で一番素敵な先生だ。
。+ ゜: * + . : . * . ☆ 。*