教室と、初恋。


「ごめんなさい、さっきはわたしの友達が……。
 雰囲気悪いなとは思ってたんですけど、あんなにご迷惑おかけしちゃうなんて」



その優しさが辛くて、頭を下げた。


でも副店長はそんなわたしの肩を優しくたたいて、顔を上げるように促す。



「いいよ、彩奈ちゃんはなんとかしようとしてくれてたもん。彩奈ちゃんがあの空気を楽しんでないなんてわかってた。
 おばさん人を見る目はあるから安心して?」



そう軽くウインクする副店長。



「だけど……」


「でもね彩奈ちゃん。私少し心配だよ?
 彩奈ちゃんあの子たちといて本当に楽しい?」



……どきりとした。


真面目な顔で副店長に見つめられる。




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