教室と、初恋。
そんな彼女に肩をつかんで回れ右させられ、背中を軽くたたかれる。
言っておいで、とでも言うように。
わたしはそれに応えるために振り向いて笑顔を向けて、みんなのほうへ歩き出した。
「おそーい彩奈! もう半分くらいしか残ってないよー」
「わわっ! 待って待って残りはわたしが食べるからっ!」
明るく笑うゆきとりこ。
大丈夫。
わたしはこの3人でいて楽しい。
今だってほら、自然に笑えるんだから。
わたしたちは、相性ピッタリの親友同士だよ。
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