お前、俺に惚れてんだろ?
そんな日々が、1週間続いたころ…。


「なんかナオト、最近頭よくなった?」


お昼休み。

お弁当を食べながら、優馬くんがナオトくんに尋ねた。


「急になんだよ?俺はもともと頭よかっー…」

「いや。俺と同じくらいバカだったけど、さっきの英語の授業のとき、当てられた問題すぐに解いただろ?」


そう。

毎日の勉強の甲斐あって、ナオトくんの英語の理解度が上がってきていることに、あたしは感じていた。
< 128 / 973 >

この作品をシェア

pagetop