お前、俺に惚れてんだろ?
ナオトくんが言い終わる前に、アミが言葉を挟んだ。


「え?ほのかちゃんに、勉強を?」

「ああ。先週から、毎日放課後にっ!」


ナオトくんが自慢げに語ると、優馬くんはムスッとした顔を見せた。


「なんだよ、それー。俺、なにも聞いてないんだけどー!」


そのスネた顔は、まるで子供のよう。


「だって優馬、放課後は部活あるじゃん」

「そうだけどよ。俺に黙って3人で勉強って、なんか俺…寂しいじゃんっ」
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